【テーパリングの始まり?】FRBが135億ドルの社債を売却、金融緩和縮小の兆し
こんばんは、よなよな日記【投資ブログ】の管理人よなよなです。
今回は、ビットコインの話題から米国株に話しにもどして
FRB(連邦準備理事会)が6月2日に発表した135億ドルの社債売却がもたらす
今後の米国株について読み解きます。
目次
FRB、135億ドルの社債売却へ
2020年、コロナ禍での景気後退によって米国企業の株価が急落し、社債も売られたことで金利が上昇。
金利が上昇し米国企業の資金繰りが悪化する懸念が広まった事から
企業の連鎖倒産を防ぐ目的で、FRBは大量の社債購入を行いました。
しかし、6月2日のニュースでFRBは2021年末までに購入した135億ドルの社債を、
年内にすべて売却すると発表しました。
FRB、社債売却へ 危機対応「役割果たした」2021年6月3日日経電子版
社債売却は経済回復の現れ
5月に発表された、「米ISM製造業景況指数」は急速な経済活動の改善を反映して
過去最高となった事や、コロナワクチン接種も加速していることで
社債を売却しても、米国市場が耐え得るだけの体力を回復したというFRBの自信の現れではないかと思います。
「米ISM製造業景況指数とは」
全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)が算出する製造業の景況感を示す指数で、製造業の購買・供給管理責任者を対象に、アンケートを行いその結果をもとに指数を算出
今後の米国株2つの不安要素
6月に入って、米国株はやや上値の重い展開となっていますが
この要因に2つの不安要素があると思います。
一つ目、FRBによる社債売却は米国市場の体力回復の現れであり、
コロナ禍で行ってきた金融政策によって大きく膨らんでしまった
バブル相場のガス抜きの始まり、言い換えればテーパリング(金融緩和の縮小)の第一段階のスタート。
二つ目、これまで続けてきた過剰な景気対策によって、米国内の経済活動が過熱し
2022年にその反動で経済活動が縮小し景気が失速する可能性。
今後の、ニュースに注目
この、2つの要素によって米国株は上値の重い展開となっていると考えられますので
今後の雇用統計や経済指数の動きによってはテーパリング(金融緩和の縮小)が本格的にスタートし
米国株が下落する可能性もあります。
FRBやFOMCの発表などに注目し、無理な追加投資は避けてキャッシュポジションを多めにするのも、1つの投資戦略ではないかと思います。
今週の、NISA 運用報告
それでは、2021年6月最初のNISA運用の報告となります。今回はどうなったのでしょうか?
運用中の銘柄も合わせてご覧ください。
NISA購入ファンド運用結果2021年6月6日時点
運用収益率が +24.8%
運用収益額が +316,439円
となりました。
今週は、やはり上値の重い展開となり前回に比べ0.6%の上昇にとどまりました。
購入ファンド | 損益率 |
ニッセイ外国株式インデックス | 22.6% |
S&P500インデックス | 22.7% |
新興国株インデックス | 20.6% |
FANGインデックスファンド | 7.7% |
米国IPOニューステージファンド | −4.2% |
今後の、米国株の動き
去年の4月から始まった、金融相場ですが今までの上昇相場に比べ
2021年6月からは、ワクチン接種の加速やバイデン政権の経済政策による景気回復で
金融相場の転換期を迎えたと考えられます。
基本的には、上昇相場だと思いますが不安要素も抱えていますので
今後、米国株は多少の波乱含みの展開となるのではないでしょうか?
このブログが、これから投資を始めるきっかけになってもらえれば幸いです。
今日も一日お疲れ様でした。
おやすみなさい。